久しぶりに「内田 樹」blogより『労働について』

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5月 6, 2010 at 5:41 PM

http://blog.tatsuru.com/2010/04/28_1018.php

なぜか、静かに深く沁み込んでくる。

●引用:
労働は価値を創出する。だが、価値というものは単体では存在しない。価値というのは、それに感動したり、畏怖したり、羨望したりする他の人間が登 場してはじめて「価値」として認定されるからである。
<中略>
労働の価値は労働そのものに内在するわけではない。その成果を享受する他者たちによって事後的に賦与されるのである。
<中略>
働く人が、誰に、何を、「贈り物」として差し出すのか。それを彼に代わって決めることのできる人はどこにもいない。贈り物とはそういうものであ る。誰にも決められないことを自分が決める。その代替不能性が「労働する人間」の主体性を基礎づけている。
<中略>
その「贈り物」に対しては(ときどき)「ありがとう」という感謝の言葉が返ってくる。それを私たちは「あなたには存在する意味がある」という、他 者からの承認の言葉に読み替える。実はそれを求めて、私たちは労働しているのである。

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