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2008年3月13日 京都橘大学

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石川晋氏について。
私は今回初めてお会いした。
会った瞬間、「あれこれあれこれ」と強い口調で言われた。なんやねんと言う感じで第一印象は良くない。 それまで、メールやblogでやりとりをしていて、それなりに親しみも感じていたし、何よりも考え方に同調していた。まあお互い変わりモン同士でということで。

そして、始まった。まずは合唱指導であるが、このようなスタイルを目の当たりにしたのは初めて。 緊張感があり、どんどん入り込んでいく様は圧巻であった。 言葉や語調とそのタイミングは絶妙で、子ども(模擬)たちをどんどん引き込んで行く。
時には厳しく、時にはやさしく、包み込んで行く。
ほらほらほら、できるやん。完全に乗せられてしまっていた。(因みに関西弁ではない) 盛んに周りの人たちの声を聞きなさいという言葉が印象的だった。

2部の国語教育は、なぜかほとんど見聞きできなかったので、映像を見ようと思う。

そして、なんといっても圧倒された第3部「鼎談」。
これはもう、なんといったらいいのか分からない。


私は写真を撮るために、ビデオカメラの脚の前に座り込んで、つまり3名の正面に座って写真を撮りつつ聞いていた。まるで、石川氏が私に向かって話しているような錯覚に陥ってしまった。
池田氏の「あなたのその“狂気”を何で飼い殺しにしているのか」 というするどい質問というか詰問にしっかり応える石川晋。
これにどう彼が答えたのかはぜひDVDをご覧いただきたい。
あらゆる質問に軽々答える石川晋は一体何者なのだろうか。

このような流れのディスカスを聞いたことがない。滅多に聞けないのではないだろうか。
私も写真を撮ったりする事にも集中していたので、これから編集チェック等で何度も見て聞いてじっくり味わってみたいと思う。

それにしてもつくづく 私はやはりアーキビストなのだと思う。こういった現場を記録できたことがうれしいくてたまらない。
天職かも知れないと最近つくづく思う。しあわせ、である。

P.S. それにしても珍しく、背中で語れる男だと思った。後ろ姿に思わず何度もシャッターを切らされた・・・のである。

Kaya 平井良信:制作プロデューサー