以下は、5年は組担任の石けんづくり授業を中心とした川端先生の感想です。 |
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坂田小学校 川端 隆幸 教諭
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考察〈成果と課題) |
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石けんを作ることは、クラスの子どもたち28名全員が初めての経験であった。子どもたちにとって石けんは、店で買ったり、人からいただいたりするものであり、汚れをとるために普段なにげなく使うものに過ぎなかった。
もちろん、石けんと合成洗剤の違いにも気づいてはいなかった。まして、家庭や学校でも石けんを作ることができるとは驚きであった。しかも、自分たちの家庭ではゴミとして処分している廃油を原料としてである。 |
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石けん作りの活動は、子どもたちに、自分たちの身近にあるものや自分たちの現在の生活のあり様について、もっと改善すべき点があるということを、体験を通して教えてくれた。子どもたちの中には、家庭で使っている合成洗剤やその使い方に興味を持ち、インターネットを使って調べたり、家にある全ての合成洗剤の種類と成分を、実際に調べてみたりするものもいた。
石けん作りは、子どもたち−人ひとりが、健康や環境のことを他入ごととするのではなく、自分自身の問題として捉え始めるきっかけを与えてくれたという点では、たいへん有意義な取り組みであったと思う。 今回の実践活動では、苛性ソーダという劇薬物を子どもたちが使った。 よって、事前指導、および、当日の指導者や子どもたちの動き。 |
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環境の先生(今村氏)の話しを聞こう! |
準備物については、十分過ぎるくらいに配慮する必要があった。
滋賀県環境カウンセラー協会の方々、本校の先生方、さらには児童の保護者の方々に応援をいただけたので実現できた活動である。関係機関の協力があったからこそできた活動ということができるが、見方を変えると、関係機関との連携を十分にとったならば、実践できることが広がるということがよくわかった。指導者としても大きな収穫があった。
今回のこの廃油石けん作りの活動は、予算面、子どもたちの安全面から、残念ながら「は組」のみの活動になってしまい、「い組」「ろ組」当は、別な活動で環境について考え、実践していく形となった。学年として見たとき、3つのクラスがそれぞれの活動を交流し合って、学習に広がりを持たせるというのも一つの方法として考えることはできるわけだが、次の学年になった時に、経験した子とそうでない子がいるということになる。指導者側の「是非この活動を子どもたちにさせたい!』をいう強い`思いも大切であるが、学年の子どもたちが同じ経験をして学習を深めておくことも方法であるので、この点はどうあるべきなのかが、今後の課題として残った。 |
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