活動・雑感ノート

2002/12/27

事務所の大掃除を終えて一服。

先日、今読んでいる「世に棲む日日」 司馬遼太郎著の中に10年来の疑問を解く鍵があり、自分なりに納得しました。

それは約10年前、毎日仕事で会っていた7才年長のM電器のI氏という部長がおられました。(7年前に亡くなっておられます)プランナーであるK氏(以前の会社での先輩:同い年で友達でもある。現在会社を経営)ともI氏を交えてよく仕事をしておりました。
ある日I氏が私を呼び付け二人だけの部屋でいきなり「Kはお前より100倍優秀である」と言われました。なんやねんそれと、きょとんとしていました。

なぜ I部長はそう言われたのか全く分かりませんでした。私はK氏とそんなに違わない、いや俺の方が優れている所もあると思っている位なので、全く理解できませ んでした。

これは仲間内では周知のことで、お酒を飲めば必ず話題になります。 (所謂身内ネタ)

そして、「世に棲む日日」の一節。

吉田松陰が高杉晋作に初めて会ったとき・・・ 高杉は自分の詩文集を差し出した。それがあたらしい学問の師匠につくときのし きたりである。松陰はその冊子に顔を伏せ、熱心に読んだ。<中略> やがて顔をあげ、最初にいったことは、高杉が終生わすれられぬところであった。
「久坂君のほうが、すぐれています」というのである。 <中略> 松陰はいう。「自分はかって同志のなかで、若くて多才なものを人選したことが ある。久坂玄瑞をもって第一流とした。その次に、高杉がやってきた。高杉は知識の豊富な士である。しかし、学問は十分ではなく、その議論も主観的にすぎ、我意がつよすぎた。だから自分はことさらに久坂をほめちぎることによって高杉の競争心をあおり、学問させようとした。
この自分の方針や態度を高杉ははなはだ気に入らなかったらしい。しかしその後、高杉の学問は暴(にわ)かに長じた。 議論もいよいよ卓(すぐ)れてきた。塾の同志たちも高杉に心服するようになった。
自分も、なにか議論を言うときに、暢夫(高杉のこと)に問い、アンタハドウオモウカ、とかれの意見をきいてみてそれから結論を出した」<中略> 「二人に共通しているのは、気が充溢していることである。それでもって高杉の識と久坂の才とが組みあって一つのしごとをすれば天下におそるるものはない」
(世に棲む日日 司馬遼太郎 「二」文春文庫P105、119より引用)

I部長も同じ思いで言われたのか、今は確認する術もありませんが、私はそう確信しました。

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2002/12/11

大阪デザイナー専門学校でうちやまださん、ノセさんと 3人で特別講義をしました。

お昼ご飯を食べて軽く打合わせをしたのですが、お二人とも準備してへんみたい なことを言っておきながら.....卑怯者?です。
うちやまださん。ばりばり構成された内容で、ファッショントレンド、や日本流行色協会(JAFCA)の話しをされて私が一生懸命聞かせて頂きました。 後で聞いたら、昨夜寝ずに考えたそうです。
ノセさん。14〜5年付き合ってるけど、こんな真面目な一生懸命なノセさんを初めてみました。言いたいことがいっぱいあるのに、言葉にならないもどかしさで、姿勢までつんのめっている感じでした。
最後がまた、カッコええ。 撮影の時に演出として、「よーい、スタート」と声を掛けることに擬して、学生 の将来への門出に対して-----「よーい、スタート」と発声し、講義を終わられ ました。まるで、青春ドラマや!!(こんなん考えとかんと出てこーへんで) ・・・・・

私。いきなり受け狙いで「みなさん初めまして、なぎら健一 ではありま せん<シーーーン>、
あんまり受けないなあ」と照れ隠しではじまりました。 上記の二名の方々のように、周到な用意やネタは無かったので、正統派で。 作品のDVDとそのプレゼンボードを見せ、プロデューサー論?(役割?)お金とスケジュール管理?とちょっとした考え方。

最近高専のOB交流会などにでて、若い学生との触れ合いを経験しているので、 今春のとある交流会(約50名)でのプレゼンの時のようには上がりませんでし た。ゆっくり学生の顔を見る余裕がありました。

総論(反省を含めて) うちやまださんが、教室からでてくるなり、自分にとってよかった、こんな事は滅多 にないし、話すことで改めてまとめられたと感慨深くおっしゃいました。 お二人とも学生の反応が無いことに不満を持っておられましたが、私は学生の顔 がちゃんとこちらを見ていたことを確認し、結構真剣に聞いていてくれた様に思 いました。

特に何人かはその目に力がこもっていたように感じました。まあ私の 31年下の後輩という贔屓目があったかも知れません。(写真学科に1年在籍)

私は是非、機会があればやりたいです。

フリートークの時に、「今までで一番苦労したことは?」とう質問があり、 私は生意気に「ない」と答えてしまいました。 さいごの最後に実は「それは嘘で、今が一番苦労している」と言えばよかった。
夕方に終わり、その後4人で反省会忘年会を兼ねて飲んだくれました。


【感想に答える】

> ●「CG関係の方に就職するかどうか迷っていますが、
> 今日の話を聞いて余計迷いました。」 > (19歳 女)
ええやん。迷え迷え。

> ●「その道に行くいいアドバイスが少しあった気がします。
> 映像業界には、変わった人がいて行きたいと思いました。」 (19歳 男)
そのとおり、私も変わった人たちがいてよかったです。

> ●「みなさん一度は全然関係ない職業についてからこの業界に
> 来られているので、専門学校を卒業してすぐ就職しなくてもい
> いのかなと思ったり、迷っているなら、迷っているなりに好き
> なことしてみたり、関係ない職業についてみてやっぱり映像系
> をあきらめきれなかった時に探し始めても間に合うのかなと、
> 思ったりと、ちょっと視野が広がったかなって感じでした。」 (19歳 女)
そのとおり。

> ●「今日はいつもとは違う新しい視点見つけれた気がします。
> 色々な経験をしている人は面白くてカッコイイなと思いました。」
> (19歳 男) せやろ。かっこええやろ(これはノセさんのこと?)
> ●「今のままの自分ではアカンなと思いました。」 (19歳 男)
せやね、今の自分はあかんねん。

> ●「いろいろな人生を聞けて参考になりました。あせっていた
> 自分に何か余裕が持てました。ありがとうございました。」 (19歳 男)
あかんあかん、余裕ではイカン。動かな。

> ●「若いときからこの業界一筋で目指して来た人ばかりなのかと
> 思っていたけど、全然違っていて驚きました。人生経験豊かで話が
> 面白かったです。」 (19歳 女)
何で面白いのか?

> ●「3人とも個性的な方でとても楽しかった。
> 一途な思いさえあれば人生どうにでもなるんだなと、これからの
> 私の人生においてかなりためになる3時間でした。」 (19歳 女)
そう感じてくれてありがとう。いつか以前変な3人の事を思い出してね。

> ●「みなさん明るく、元気で、しゃべり上手で、なんかいい意味で
> 子供のように若かったと(20歳の僕が!)思ってしまいました。」 (20歳 男)
これは背の小さいうちやまださんと私のこと?

> ●「普段聞けない話を聞けて面白かったです。
> 何より笑いを交えての話だったので少し将来に希望が持てました。」 (19歳 男)
笑いはそんなになかったけど。家でもご両親に聞いてみて下さい。

> ●「出荷できない牛乳は食紅を入れて商品価値を無くしてしまうと
> いうのを初めて知った。あきらめなければ何とかなる事もそれなり
> にある。」(19歳 男)
> (※ノセさんが昔、北海道で酪農の仕事をしてたというエピソードから) ノセさんが唯一感想と認めていた。

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2002/12/04

CECの事業で松下電器・松下電池さんの授業が 岡山県新見市の高尾小学校と上市小学校でありました。

Kayaはその授業で使用す るPPTの制作で関わりました。

6 電池のリサイクルから学ぶ、身近にできる環境活動 http://www.cec.or.jp/e2a/sangyou/h14/denchi/info-denchi.html

Kayaはもう一つの 4 ラジオ放送の役割−ラジオ番組を作ろう− でも関わっております。

新見市は光ファイバーで全市が繋がっており、電子投票が日本で初めて行われた ところで有名です。

高尾小学校の模様を上市小学校で中継して、合同で授業をする形式です。 光を使ったテレビ電話みたいなものです。 電池さんの授業は手慣れたものでスムーズに進み、クイズなどでの対抗合戦もあ り、盛り上がりました。
試験的な試みで、シンプルな授業でしたが、これからいろんな実践が進めば、面白い使い方が出来るかもしれません。 全国的に一般化されれば、リアルタイムで、一斉授業や討論会、発表会が出来るかもしれません。

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2002/11/27

「こころに届く授業」河合隼雄、谷川俊太郎著 ¥1,000 を買って読みました。

サブタイトルが「教える楽しみ、教わる喜び」です。
河合さんが算数の授業で、谷川さんが国語の授業です。

薄い本で2時間もかからず一気に読みました。示唆に富んだ内容でしたが、 この言葉が代表的ではないでしょうか。少し長いですが、引用します。

谷川俊太郎: 『子どもたちとともに、日本語の音の面白さ、不思議さを味わってみて思ったの は、教える教わるという関係は、ともに楽しみともに考えるという関係なのだと いうことでした。教える側は、知っていることをもう一度子どもたちとともに、 未知のものとして追体験すると言えばいいのでしょうか。先生自身が知る喜びを 失わずにいれば、それが子どもたちに伝わって、ひとつの楽しい「場」が出現す るのではないでしょうか。』

特に最後の「・・・・それが子どもたちに伝わって、ひとつの楽しい「場」が出現するのではないでしょうか。」に尽きると思います。 これ以上内容を紹介すると、問題があるのでこの辺で辞めますが、最後に河合さんが谷川さんとの対談で言っていることで、面白い提案があります。

●自分のよいところを10個挙げてみる。なかなか挙げられないらしい!!
私自身でやって見ます。※イッキに書く、考えてはイケナイ。

1)声がでかい ← 50m離れていても存在がすぐ確認できる
2)態度がでかい ← 営業的には損
3)初対面でもすぐに仲良くなる(単に馴れ馴れしいだけか?)
4)表フェチである (単に升目に入った数字が好き?)
5)18才から33年間車のガソリン量・単価をメモしEXCELに入力している。
6)PPT、EXCELの無料相談を24時間受け付けている。
7)会いたければ何処へでも行く
8)付き合いが良い
9)親兄弟を日頃無視しているが、教育関連で必要な時は会いに行く。 (※ちょっと考えてしもた)
10)親よりもヨメの方が大事である (泣かせるねえ。ヨメに聞かせたい)

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2002/11/23

今日、奈良女子大文学部附属小学校の公開学習に参加しました。 昨年度に続いて2回目です。

5年月組、総合的な学習の時間「地球温暖化」の流れの中で、
今日のテーマは「電気の研究V」いろんな発電をグループに分かれて実験。
●レモン電池、りんご電池(果物電池)●風力発電●蒸気による発電 面白いところでは、●77円電池(10円と1円を重ねる)●金属線を加熱

そして何と!●燃料電池。← こんなの5年生でやるの!?
子どもが分かってやっているのか疑問に感じたので、彼にこれは何の実験?と聞くと、燃料電池の起電原理を説明するのです。電気分解で、酸素が...水素が...。 ふーんっと分かったような(^_^;)をするしかありませんでした。

そして、その彼 の机には、紙に書いた表があり、横軸がV、A、豆電球の明るさ、モーターの速 さ、結果。縦軸が、電解液の種類(食塩水、スポーツ飲料、水、お茶)が書いて あるのです。(備考欄には回路図、原理の説明) 先生が何処まで指導しているのか分かりませんが、普通こんなことします?

思わず、(問)「あなたがコレを書いたの?」(答)「家で書いてきました」 表フェチの私としては感動ものです。すごい!!

また、みんな普通に電圧計、電流計を使いこなしていました。
面白かったのが蒸気発電で、女の子5人と男の子1人のグループ。 いろんな羽根の形をした風車をアルコールランプで熱し、水蒸気で回そうとする のですが、なかなか回りません。こうしたらと言いたくなりましたが、ぐーっと こらえて....。10分20分、あーでもないこーでもないといじくり回して、、、 やっと一番シンプルなコルクにアルミを直角に指した風車が回りました。 印象的だったのが、しっかりした女の子が指示していたことです。

※そう言えば最後に発表があったのですが、「お尋ね(質問)」で鋭い質問(風車を変えたと言ったが、それは実験器具そのものを変えたので解決にはならない 云々)が出たのもビックリしました。

小学5年生にしては、無茶苦茶レベルが高いような気がするのですが。

公開学習の後、鰍bCL(関電系の会社)の総合学習支援のサイトの紹介。 参加された先生はたったの7名。寂しい限りでした。(昨年は約500名) CCLさんにTKFを立ち上げてから遊びに行き、こんなホームページを作った とお話すると、それは面白いと言って独自に1年前に立ち上げられました。

最後が、関西総合環境センター生物環境研究所(関電系)の所長 小川 眞氏の講演「地球温暖化をいかに防ぐか」木が枯れているという話から植林と炭の効用に ついて、そして、海外とのプロジェクトなど、1時間20分のお話は大変興味の あるものでした。 現場で、TKFのメンバーでもある奈良の小学校の先生Nさ んにばったり。野口先生や陰山先生のビデオの話をしました。

充実した一日でしたが、仕事もせずにこんなコトしていて良いのかと、すこし頭の中を過ぎりました。まーええか??

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2002/11/16

一昨日、福井県高浜で、奈良高専のOB交流会があり、参加しました。 もう一名のOBは舞鶴高専専攻科のKさん(22才)。 愛車Peugeot106S16を駆っ飛ばして行きました。

夕方バスから降りてきた電気工学科4年生40名(女子2名含)を見て、ああー子どもやなって思いました。事実私の子どもでも全く不思議ではありません。

食事の後、19〜21時までの2時間が交流の時間。
最初に私が30分ぐらい前に出て、卒業後の経歴と現在の仕事と活動について話 し、K氏が10分ぐらい話しました。 スクール形式で、馬鹿でかい机なので最後尾までは距離があり、雰囲気が悪いの で、私が提案して、机を排除し、椅子だけで輪になりました。

後は自由に発言、質疑応答の時間です。順番では面白くないので、ここでも提案 し、発言した人が次の人を指名する方式をとりました。

約1時間半の間いろんな質問や意見が出ましたが、全体の印象としては、みんな ハッキリ意見を述べられないし(緊張していたのか)、自信なさそうな態度が気 になりました。思わず自分の19才の頃を思い浮かべていました。生意気という か俺は俺みたいな気構えがあったのですが...。

みんないわゆる優等生で、跳ねっ返りもいないし、ムチャクチャな奴もいません。 一番驚いたのは、40人中7割の学生が進学を希望していることでした。 我々の時代には信じられないことです。


●おもしろ質問集

・年収は?
・奥さんとのラブロマンスを教えて
・私悩んでいるんですけどどうしたらいいですか? ←結構面白い奴で芸人向き
・今まで生きてきてどんな仕事が一番いいと思いましたか?
↑もちろんミュージシャンやで!
等々。

途中で乗ってきて(私自身)どんどん仕切りました。 イッパイ不満もありましたが、やっぱり、みんな可愛くて、これから何があるか 分からないけどしっかり生きて行きや、と抱きしめてやりたかった。 私自身が一番いい気分になれた一夜だったかもわかりません。

※ひょっとしたら先生って病みつきになるのではないでしょうか。 学生の為のOB交流会ではなく、まるで私の為のOB交流会? みんな、ありがとう。

P.S. 帰る途中ついでに、専攻科に行っているK氏の紹介で、舞鶴高専の西村萬平教授に会って、 高専版TKFの考えをPRしてきました。 (舞鶴高専は、授業を一般に公開されています。すばらしいです。)

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2002/11/05

本日のNHK「教育フェアー2002」午後10:00よりの 日本の宿題・シリーズ学校「校長の挑戦 教師の意識を変えろ」(再) を見ました。

●静岡の小学校では、年に100回も普段の授業を公開しているそうです。 (全校の先生33名が参加。校長も授業するそうです) 49才のベテランの女性の教師は、いつも発言させる生徒が決まっていて他の生徒が発言しない。それを公開授業で校長に指摘されて今までやってきた授業は何だったのかと悩む。

●福岡の中学校では、生徒に先生の授業に対するアンケート(評価)をし、授業改善に努めているそうです。 これも49才のベテランの社会の男性の先生の授業が、「面白くない」「寝てし まう」という意見が多く、考え込んでしまう。彼は毎年工夫して自作のプリントを作成しそれを活用している。しかしそのプリントは生徒の書き込むところがきっ ちりしていて、自由に書けない。校長にも相談し改善。 また授業の始めにいきなり幕の内弁当を買ってきてそれを生徒に見せて、日本の食材はほとんどが外国からの輸入に頼っているいう切り口で入っていくという工夫をする.....

このNHKの番組は意識して作られたのか分かりませんが、いわゆる先生の高年齢化の象徴みたいでした。 こんな事を言っては失礼ですが、上記のお二人のお姿を見ていて思ったのですが、 覇気がなく、顔つきも生き生きしていなくて、いかにも疲れているようでした。

●最後に書き加えますが、最初の小学校の例で58才の理科の男性の先生は軽トラックを持ち込み排気ガスに含まれる成分が、酸性だという体験をさせ、最後に溜めた雨水も同じ試験液を入れると酸性にを示す実験をし、生徒に大変受けていました。そんな先生もいます。いやありっぱでした。

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2002/10/25

10月22、23日とCEC公募事業での企業講師による授業を東京新宿の小学校で実施しました。

「ラジオ放送の役割 -ラジオ番組を作ろう-」 (5年生の社会科「わたしたちのくらしをささえる情報」の単元)

文化放送3名の講師による2クラスでの授業です。クラスが違えば、児童の反応がこんなに違うのかと驚きました。

3名の講師はそれぞれ良かったのですが、一番盛り上がったのはやはり、現役ア ナウンサーによる授業。
早口言葉やアナウンスを児童に実際にやって貰ったのが受けました。みんな上手 でこんなに読み方がうまいのかと驚きました。思わず40年前の自分を思い出しましたが、こんなに読み方がうまくはなかったと思います。

最後に西武カブレラのホームランシーンの無声映像を見て、いきなり子どもにアナウンスさせたのですが、これが笑える笑える、楽しい時間でした。その中で一人の男の子は、アドリブを含め本職顔負けのアナウンスですばらしかった。 恐ろしいほどの能力を秘めていると感じました。

そして、最後に自分たちでテーマを決め1分のニュース番組をつくる授業。6班に分かれての作業で原稿を作り、ナレーションを1分以内で行うのは至難の技で50分の時間内には出来ませんでした。(100文字20秒という原則は教えた)

全ての授業が完璧で、問題がなかった訳ではありません。反省すべき点は逆に多かったのかも知れないと思います。

この授業を通じて、少しでも放送に興味を持って貰えて、彼らにとって何らかの発端になればいいと思います。 また、2名の先生に対しても刺激になればと願っています。
公式なアンケートを児童や先生に実施するのですが、出来るだけ本音の部分での感想を聞きたいと思います。(←難しいかな?)

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2002/10/10

きのう東京で、10月22、23日新宿の小学校で講師による授業で使用する PPT(パワーポイント)の試写を行いました。

3名の文化放送の講師が 「ラジオ放送の概要」、「報道記者の一日」、「アナウンサーの心得」と題して授業を行います。 PPTですが、音声あり、映像ありで盛りだくさんです。企画・制作に携わってい ながら思わずのめり込んでしまい、勉強になりました。 (アナジリという言葉を初めて聞きました)

そして子どもの気持ちになって沢山の質問を考えてみました。質問というよりい わゆる「ツッコミ」みたいなものですが。(幼稚園のころから質問好きなタイプ?) 当日も3名の講師を困らせるほどの質問が出ることを期待しています。

質問があるということはそれだけ、授業を受けて自分なりに納得しながらも、考えて疑問点を持つということですので、良いことだと思います。 講師の力量は、その質問にどう答える(反応する)のかだとおもいます。

・・・・ いやあー、手前みそですが、見学会も講師の授業も良い内容です。

 

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2002/10/03

9月30日東京の文化放送で小学生約55名の見学会がありました。午前中の90分です。

あいにくの雨。 文化放送さんは、見学の受け入れの経験がないとおっしゃってましたが、段取り よく4ヶ所を各グループに分かれて見学しました。

生スタジオでは、野末珍平さんがDJされていました。 録音スタジオでは、実際に代表の生徒2名がアナブースに入り、直前に渡された 原稿を読みその録音テープを貰いました。ライブラリー室では10万曲の楽曲の 検索システムを見学。(検索後自分でそのレコード・CDを棚まで取りに行くシ ステム。思わず松下の自動検索ロボットを紹介しようとした私、何でも仕事仕事) その後、BSデジタル放送のスタジオも見学。ここでは先程のアナログではなく、デジタル録音を実際にし、その音を切り刻み繋ぎ換えを実演されました。

感心し たのは、その部屋に入るとまず、アナログの6mmのデッキがおいてあり、説明員のかたが、スプライシングテープで編集された6mmを見せ、その編集された 所を手で触らせるのです。その後上記のようなデジタル編集を見せる、よく考え られたコースだと思いました。

各グループには随行の方(若い女性)がおられたのですが、みなさん小学生に対してすこしでも何かを感じて撮って帰って貰おうとする姿勢を強く感じました。 歩きながらでもあれこれお話をされ、1分1秒でも無駄にしないという意気込み でした。

文化さんも初めてやし、そこそこでええやんと思っていましたが上出来でした。 久しぶりに「人の思い」を感じ良い気分に浸りました。

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2002/10/02

司馬遼太郎「坂の上の雲」全八巻

HKさんからこの本は面白いから読んだらと何年か前に勧められましたが、8巻もあり躊躇していました。お金も掛かるし、BOOKOFFへ行っては探していたので すが、何年も見つかりませんでしたし、最近は忘れていました。

そんな折り、先週仕事で初めて会った方(社長)がこの夏に読んだと話されたので、初対面にも関わらず、いつもの癖で、「ください」と厚かましくお願いして、 翌日受け取りに行くつもりがわざわざ事務所まで持って来て頂きました。 そんな訳有りの本です。

読み始めて読み続けて三冊目に入っています。 久しぶりに読み応えのある本です。 のめり込んで読んでいると、自分が黙読しているにも関わらず、自分がその物語の人々の中にいて、声が天から聞こえてくる様な気分になります。当然読んでい るときはそういう気分に浸っているので分かりませんが....。

その時代の国民の雰囲気みたいなものもなんとなくわかり、なぜ戦争を何回もしたのか、分かるような気になりました。(イラクを攻撃しようとしている今の米国がそうなのか、岸田秀も言っているが、精神病みたいなことなのか? 先週の 「朝生」でも評論家が”米国は気が狂っている”と言っていた。)

いいなあと思った文章を書き留めるのが癖なのですが、もう何ヶ所か書きました。 主人公の正岡子規や秋山真之が過去の文献を読み分析し、抽出して行き自分の考えを構築していくところは思わず納得しました。

しかし明治の人は勉強家ですね。 感心しました。 実は私も大型の買い物をするときは、出来るだけカタログや情報を集めて「表」 にするのが癖です。周りのみんなには『表フェチ』と言われています。 ちょっと意味合いが違いますかあ(^_-)(^-^)(^_^)v(^O^)

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2002/10/01

昨年度のCECで制作した電池のコンテンツが公開になりました。

教育用画像素材集
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/startup

→素材を探す(カテゴリーから探す) → 地域産業用素材の「電池の豆知識」をクリックしてください。

是非、静止画・動画をダウンロードしてご覧下さい。 素材として良いのですが、この素材をどのようなカリキュラムで使用するのか授 業事例が無いのが残念です。

実際はこの静止画・動画をPPTでオーサリングして、授業に使用しました。

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2002/09/20

9月20日(金)第5回奈良高専イヴニングセミナーに参加しました。

紹介テーマ
1.専門的理解を深め、発想を柔軟にするために―専門基礎教育と教養教育―
      一般教科主任 教授 池永彰吾
2. ビジネスにおける文章技法 一般教科
      講師 博士(文学) 鍵本有理
3.難加工性金属材料の切削技術の開発
      機械工学科 教授 工学博士 和田任弘

外部の参加者が少なかったのは残念ですが、すばらしい取組みだと思います。
参考になればと思い感想メールを各先生にお送りしました。

2.ビジネスにおける文章技法
      一般教科講師  博士(文学) 鍵本有理 様
●私の日頃の仕事にも関わる内容で、真剣に聞かせていただいたので少し辛口です。 社会人になってこのようなタイトルのセミナーは受けたことがないので大変勉強 になりました。特に、推敲の要点などは参考にしていきたいと思います。 ただ、鍵本先生の資料がまとまりに欠けているなあと感じました。誰が、誰に伝える文章なのかもはっきりしていなかったように思います。あまりにも幅広い文章なので面くらいました。エンドユーザー向けの宣伝コピー(キャッチ、ボディ)、 アンケート文書、社内の会議資料、マニュアル文書?等々。 話題の内容を盛り込んでおられたのは、工夫されていてすばらしいと思いました。

3.難加工性金属材料の切削技術の開発
    機械工学科 教授 工学博士 和田任弘 様
●パワーポイントの使い方も整理され、イラストも上手で感心しました。 残念ながら内容はさっぱり分からなかったのですが、なんとなくわかった様な気 になりました。PPTのスキルもプレゼンテーションのスキルもなかなかだと感 じました。 後、できれば動画なども取り込んで臨場感があれば完璧だと思います。 頑張ってください。

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